第23回PFFスカラシップ作品『過ぐる日のやまねこ』、9月19日(土)より上田映劇“復活”ロードショー決定!!

学生時代の作品がベルリン、釜山、バンクーバーほか世界10ヶ国以上の国際映画祭で上映。世界がいち早く注目した日本の若き才能、待望の劇場デビュー!!
未来を担う映画作家の育成プロジェクトとして、園子温、矢口史靖、李相日、荻上直子、内田けんじ、石井裕也など、現在第一線で活躍する監督たちの商業デビュー作を世に送り出してきたPFF(ぴあフィルムフェスティバル)スカラシップから、またしても大型新人が登場した。立教大学卒業制作の初長編映画『くじらのまち』でPFFアワード2012グランリ&ジェムストーン賞をW受賞、ベルリン、釜山をはじめ各国の映画祭で上映され、東京藝術大学大学院在学中に撮った長編二作目『はつ恋』がバンクーバー国際映画祭ドラゴン&タイガー部門にノミネートされるなど、若くして国際舞台でその才能を注目されてきた26歳の新鋭女性監督・鶴岡慧子(つるおか・けいこ)。本作『過ぐる日のやまねこ』でいよいよ待望の劇場デビューを果たす。
長野県上田市が生んだ新鋭監督の作品を、創業100年を迎える地元の名物劇場で上映し、その収益をリニューアルオープン費用に活用する『過ぐる日のやまねこ』×「上田映劇」劇場再生プロジェクト、はじまります!!
本作の舞台となったのは、鶴岡監督の生まれ故郷であり、近年では映画『サマーウォーズ』や来年の大河ドラマ「真田丸」の舞台として脚光を浴びる長野県上田市。「日本の原風景」ともいえる緑深い山々や田園地帯、懐かしい街並みが広がり、黒澤明や小津安二郎など多くの映画の舞台となった “映画のまち”でもある。この地で大正6年に創業し、約100年にわたり信州のエンターテイメントを支えてきた名物劇場「上田映劇」。古きよき佇まいで地元住民に愛されてきたが、シネコンの進出を機に2011年に定期上映を廃業。現在は不定期で上映を継続しているものの、歴史的価値ある建物の老朽化が進み、維持運営が困難な状況となっている。この状況を改善し、地域のエンターテイメントを支え続けるため、上田映劇では8月よりクラウドファンディングを実施、リニューアルオープンに向けての費用を募っている最中だ※
そこで今回、『過ぐる日のやまねこ』では、地元出身の鶴岡監督のデビュー作であり、上田を舞台に撮影した本作を上田映劇で上映し、その収益を修繕費用として活用する「上田映劇再生プロジェクト」の実施を決定。上田映劇は、鶴岡監督が幼い頃に通い、映画への憧れを育てた思い出の場所。上田から世界に羽ばたく若手監督と、地元で映画の歴史を支えてきた日本最古級劇場との夢のタッグが実現する。
※クウドファンディング実施サイト:「創業100年を迎える上田映劇の修復・活用をみんなで応援しよう!」
https://www.makuake.com/project/uedaeigeki/
『過ぐる日のやまねこ』
監督・脚本:鶴岡慧子
出演:木下美咲、泉澤祐希、植木祥平、中川真桜、田中要次、西尾まり、田中隆三
2014年/DCP/92分/カラ―/英題:Lingering Memories/
製作:PFFパートナーズ(ぴあ/ホリプロ/日活)、アミューズ、コトプロダクション、凸版印刷、Eight and Half 提携作品
協力:上田市 信州上田フィルムコミッション
配給・宣伝:マジックアワー
©「過ぐる日のやまねこ」製作委員会
公式サイト: yamaneko-movie.com
《解説・ストーリー》
あの人はなぜ、行ってしまったのだろう。そして私はなぜ、ここにいるのだろう。偶然に出会った二人が、互いの傷に寄り添い、癒され、やがて見つけた「答え」とはー
都会の喧騒から逃れるように、幼少期を過ごした田舎町に向かった21歳の時子(木下美咲)。いつかそこを出ていく日を待ちながら、孤独にキャンバスに向かう高校生の陽平(泉澤祐希)。緑深い山の中、長年放置されていた小屋で偶然に出会ったふたりは、かけがえのない人を失った者同士、互いの気持ちに感応し、癒されていく。そして失われていた記憶が蘇る時、ふたりを取り巻く「死」の真実が明らかになる——。映画『共喰い』のヒロインで脚光を浴びた木下美咲と、ドラマ「マッサン」「花燃ゆ」等で強い印象を残した泉澤祐希。将来が期待される若手実力派のふたりが、揺れ動く心情の一瞬一瞬を繊細に演じる。2015年、「不在」を受け止めて生きるすべての人に希望を与える珠玉のドラマが完成した。
9月19日(土)東京・ユーロスペース
長野・上田映劇“復活”ロードショーほか
全国順次公開!!
『過ぐる日のやまねこ』 に関する過去の記事はこちらから
◆第23回PFFスカラシップ作品『過ぐる日のやまねこ』今秋、ロードショー!
◆第23回 PFFスカラシップ作品 『過ぐる日のやまねこ』 プレミア上映のお知らせ。
◆「シネマスクエア」 vol.65 (HINODE MOOK 60) 2014年8月19日発行号のご案内。
◆「広報うえだ」9月1日発行号/鶴岡慧子監督インタビュー記事掲載のお知らせ。
◆鶴岡慧子監督最新作 『過ぐる日のやまねこ』 がクランクアップ!!
◆上田が舞台!鶴岡慧子監督最新作 『過ぐる日のやまねこ(仮)』 メインキャスト決定!!
◆PFFスカラシップ最新作 『過ぐる日のやまねこ(仮)』 上田市を舞台に製作決定!!