映画『うさぎ追いし ―山極勝三郎物語―』製作発表が行われました。

日本が誇る人工癌研究の第一人者
その不屈の魂と人生の軌跡
ここ長野県上田市の出身で、世界的な癌の研究医「山極勝三郎」の生涯にスポットを当てた映画『うさぎ追いし―山極勝三郎物語―』の製作発表がここ上田市で3月26日に執り行われました。
当日は、近藤明男監督、主演の遠藤憲一さんをはじめ、共演の水野真紀さん、高橋惠子さんらが出席し、
上田市出身のプロデューサー永井正夫氏は
「10年前に癌から生還できたのも、山極先生の研究があればこそ。50年ぶりに上田へ帰ってきましたが、上田での撮影にあたり、いろいろな人に協力して頂いています。映画をヒットさせることが恩返しであると思っています」とお話し、
主演の遠藤憲一さんは
「まさか同時期に(上田市ゆかりの)『真田丸』と(上田市出身の)山極先生の役をやるとは思わなかった。先生は偉大な功績を残されたけれど、それは妻や子供、親友、弟子など、さまざまな人たちとの交流があった中で偉業をなされた。そうした意味で、今作品は単なる医療映画ではない。誰が見てもいい映画だったと思えるような作品であると思う」と話されました。
また、出演オファーを受けた時のことを聞かれると
「これまではフィクションが多かった。時代も明治、大正であり、まだ当時の記憶がある方もいらっしゃる。しかも演じるのは、若い頃から晩年まで。最初は無理じゃないかと思ったけれど、やったことのないことにもチャレンジしようと。演じやすいものばかりじゃダメ。そういう意味では、決意が必要でした。初日は多少迷いがあった。3日目くらいから体にしみてきて、ようやく先生を演じてきている気持ちが入ってきた。本人に気持ちが向くまで、時間がかかった。実在の人物の役を、その故郷で演じる。上田には縁がある。めったにあることではないので、演じ終わった後にしみじみくるのかも。その時に改めて自分の気持ちを確かめてみたい。表現の難しさ、気持ちのもっていきかた。実在の人なので、心が嘘をつかないよう、この人が研究に没頭する時(一つの物事を突っ込んでやる時)、どんな気持ちか、また家族とふれあう時もどんな気持ちか。現実におきたことだけでは面白くない。監督と話しをしたり空想をプラスしたり、現実離れしないよう、丁寧に演じていきたい」ともお話されました。
本作は「上田市合併10周年記念映画」として、3月20日より既に撮影を開始しており、その80%以上を上田市内で撮影します。
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